小説家を目指す人にとって、その道程はひどく長いものです。
そうした特定の職業を目指す場合には、資格というのが指標としてとても有効になります。
小説家になるのに必要な資格とはあるのでしょうか。
小説家に資格は必要ない
結論から述べると、小説家に資格は必要ありません。
というのも小説家というのは、資格などで認められるものではないからです。
主に小説家とは、小説を出版した人のことを指します。
広義では、プロとアマチュアの境界もなく単に小説を執筆したことがある人のことを指します。
資格があっても売れなければ小説家として続かない
筆致や執筆速度に関する資格、またパソコンでのキーボード入力速度に関する資格など、実質的に小説を執筆する際に有用となるような資格はあります。
しかしそれは小説の内容に関するものではありません。
そういった意味では小説家は実力主義で、過去の実績などは無関係なのです。
どういった資格があっても小説家として大成する可能性はありますが、それは小説家として必須の条件ではありません。
名作をつくりだすのが小説家の仕事
端的な小説家の仕事としては、単純に小説を執筆することです。
一度小説を書いてみるとわかりますが、その内容の出来不出来にかかわらず「小説を執筆する」という点においてのみでしたら、何ら技術は必要ないのです。
しかしそういった中でも小説家の最上の仕事は、名作を生み出すことです。
数多ある小説の中で実際に売れるような作品を作り出すには、当然ながら技術が必要になります。
しかしそうした技術や才能は、資格ではなかなか保証しにくいものです。
保証として資格を持つのは有用
資格は保証になる
資格は主に培ってきた技術や知識を保証するものですが、小説家のみならず副業や様々な活動をする際の保証になります。
しかし前述のように小説家としての能力を保証するものはほぼないといっても過言ではないので、あまり過信するのは良くないでしょう。
作家としての強み・指向性にもなる
実際の小説家としての能力には影響を与えにくいのが資格ですが、小説家としての指向性を補助する役割にはなります。
たとえば司法資格などを得ていれば法に関して詳しいことを読者に示せますし、薬剤師免許などもそれにあたります。
しかしやはりこうしたものは小説の内容に直接的に関与するわけではなく、「この小説を書いた人はこうした知識・資格をもっている」という情報に過ぎないのです。
まとめ
○小説家になるのに必要な資格はない。
○資格の有無は小説の内容に直接的に関与しない。
○あっても無駄ではないが、間接的なサポート程度でしかない。
こうしたサポートの意味合いでしか資格が有用にならないのも、小説家という職業の難しさです。
小説家を目指すのならば、資格の取得よりも技術の会得に邁進する方が良いでしょう。