小説家の適性って? どんな能力が必要なの?

世の中には古いものはもちろんのこと次々と新しい小説が登場しています。

そうした常に新しい小説を生み出し、新しい小説家が生まれている中、小説家の適性、能力にはどういったものが一般的に求められているのでしょうか。

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おもしろいものが分かる

自分が一番おもしろいと思うものを表現できる

表現という点では、小説家の文章を表す能力が目に付きやすいものですが、物語の構成やシチュエーションの設定など、より大きな視点で見る能力も求められます。

この能力は小説家の適性というよりも、物語を構築する作業に準ずる人、マンガ家や脚本家、映画監督などに総じて求められる能力です。

小説にはプロット、マンガにはネームといった設計図のようなものがありますが、こうしたものを用意せずに執筆を始めてみると、意外なほど物語や構成は脱線していきます。

何がおもしろいかを見極める能力

また自分が何をおもしろいと感じるかではなく、世間一般で何がおもしろいと感じられうるかを見極める能力も適性として挙げられます。

これをしっかりと判断できないと、売れない小説ばかりを生み出すことになってしまいます。

適切に伝えられる

こちらが一般的には小説家の能力として認知されているものになるでしょうが、表現として適切に伝えられる適性も大事でしょう。

表現を使い分けられる

小説家として表現力の幅は、ある一面では「既存の表現をたくさん知っている」と「新しい表現を生み出せる」の2点があります。

既存の表現とは、ことわざや金言のようなものを指します。

こうしたものは文章をたくさん読んでいたり歴史に通じたりしているほど知識として蓄えることができます。

歴史的な日本の文化上、日本としての文化がありますし、近代的な西洋の文化からの要素もありますし、また漢字や漢文に代表される中国文化の要素もあるので、一生をかけてでも学んでいく必要があります。

次いで新しい表現を生み出すことも大事で、ことわざや金言などの引用ばかりでは独自性がありませんので、自分なりの表現や、現代に即した表現を生み出すのも重要な適性です。

要約し効果的に表現する

よく勘違いされる点として、短編は長編に比べて文章量が少ないので簡単であるという意見があります。

短編には短編の、長編には長編の難しさがありますが、短編に特有のものとしては、要約する難しさがあります。

どんな長編も基本的には要約して短くすることができますし、逆にいえば短編に肉付けをすることで長編にすることができます。

そうした観点からすると、肉付けをするのはおおよそ誰にでもできる作業です。

もちろん肉付けにも得手不得手はありますが、それに比べると要約する能力は訓練や才能を要するものです。

そのためには大事な要素を見極める能力と、それを効果的に表現する能力が重要となるのです。

まとめ

○おもしろいものを見極め、また表現できる能力が大事。
○既存の表現とオリジナルの表現を使い分けられる。
○要約するのは肉付けするより難しい。

小説家の適性としては、こうした構成や表現の能力を挙げることができます。

どちらの能力も古いもの新しいものがあるので、柔軟に広く物事を見ていくようにしましょう

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