小説家はネタ切れになったときどうやってネタ探しをしてるの?

小説家はアイディアの商売といっても過言ではなく、アイディアがなければ陳腐な物語しか執筆することができません。

小説家はネタ切れになったとき、どのようにしてネタ探しをしているのでしょうか。

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視点を広くする

小説家が新しいアイディアを見つけようとするとき、視野を広くもつのはとても大事なことです。

規模を大きくする

規模を大きくするというのは、マンガでもよく使われる方法です。

作者が想定していた物語がほぼ完了したものの、想定以上に人気が出た場合に物語の終了を先延ばしにすることがあります。

ドラゴンボールなどはその典型とされていますし、今なお10年・20年以上前の作品の続編を新作として作り出すといった手法が行われています。

たとえば戦いをメインとした物語ですと、新しい敵、新しい組織などを作り上げるのですが、その際に「今までよりもずっと強い敵」を生み出すわけです。

こうした「規模を大きくする」というのは典型的な方法でありますが、その弊害は多くの人が知るところであり、いわゆる「インフレ」というものにあります。

物語を続けさせるにつれて規模が大きくなりすぎて、荒唐無稽なものになりうるのです。

しかしこの風呂敷を広げる手法は手広く行われている手法なので、使えるようになっておいて損するものではありません。

他の場所に目を向ける

そうした規模を大きくする手法とは別に、視点を別のところに移動させる手法もあります。

既に進んでいる物語に、全く関係のない内容を結び付けるのです。

たとえば学園ものの物語を進めているときに、学園とはまったく関係のない要素を組み込むのです。

たとえば学生にとって会社というのは遠い存在です。

学生が会社に関係してくるという場合、おおまかに「会社の構成員になる」「会社の関係者になる」という関係性が考えられます。

構成員になる場合は「会社員」「役員」などが考えられ、特に社長に就任するというのは特殊なものでしょう。

関係者になる場合は「会社を繁栄させる」「会社を崩壊させる」という方向性が考えられ、それぞれ「金融系の会社の保証人にされる」「担保にされる」といったものや、「会社を倒産させる」「会社内の人間関係を悪化させる」といったものが考えられます。

こうした様々な内容を列挙した上で、今までの物語と巧く合致し整合性の高いものを、以降の物語に適用するのです。

別の角度から見る

心理学の用語として「リフレーミング」というものがあります。

このリフレーミングはネタ切れの際にネタ探しをするには、うってつけです。

最近では一般化されている用語ですが、これは既に存在する考え方・概念から一度フレームを外して再度フレームを組み直す、といったような意味になります。

たとえば実際の世界では死は取り返しのつかない出来事で死んだ人は蘇りませんが、物語の世界では死が様々な形式で復元可能になっています。

まったく生前と同じように生き返ることもありますし、死後の世界から死んだまま戻ってくることもありますし、ゾンビのように死後の変化した肉体のまま存続するということもあります。

こうしたものは死という概念のフレームを外して、生の概念を受け入れた上で再度フレームを閉じているのです。

まとめ

○規模を大きくするのは常套手段だが、インフレという欠点がある。
○別の視点から見て、要素を列挙するのは有用。
○リフレーミングは新しい考え方をするのに適している。

思考法というのは他にも様々あるもので、ネタ切れになったときのネタ探しとしては多種ありますが、それぞれ長所も短所もあります。

しっかりと理解した上で的確に運用すると、小説家にとってネタ切れの際のネタ探しにおおいに役立つでしょう。

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