小説を書くときには、才能や経験、またアイディアなど必要なものが様々あります。
その中でも経費として必要になってくるものとは、いったいどんなものなのがあるのでしょうか。
執筆するための費用
小説家が執筆する場合、主に2種類あります。
原稿用紙に執筆するアナログの手書きと、パソコンを使用するデジタルです。
現在主流なのは後者ですが、前者が廃れてしまったわけではありません。
パソコンでキーボードを打つのと違って、紙媒体だと「書く」という実際的な感覚があるので、そちらを重要視する小説家もいます。
また経費の面で見ると、前者は文具店などで原稿用紙と鉛筆・ペンなどの筆記具さえ用意していれば手軽に始められ、またその紙と筆記具さえあれば継続するのも用意であるのが利点です。
それと比べるとパソコンは、アナログの手書きに比べると初期的な経費が圧倒的に高くなってしまいます。
量販店で一般的にパソコンを買おうとすると数万円はかかってしまいますし、用途に見合ったパソコンを見極められない人も多くいます。
マイクロソフトのWordやWindows標準のメモ帳などで執筆するだけなら性能の高くないパソコンでも使用できますが、少なくとも小説を書く程度の機能を発揮できるパソコンの知識を溜めるのにも時間が必要です。
金額面のみならず時間的なコストもかかってしまうのがパソコンです。
しかし費用面以外でなら、デジタルであるパソコンは編集がより容易で、インターネットによるデータの送信も楽です。
賞によっては、デジタルデータのみしか扱っていない場合もあります。
時代の趨勢という意味では、圧倒的にパソコンを使用するメリットの方が大きいといえますが、初期費用という点では未だアナログな手書きが勝るといえるでしょう。
取材や参考文献などの費用
小説を書くのに想像力は必要ですが、すべてを想像のみで書くものではありません。
リアリティや齟齬をなくすために、小説家自身が知らない知識をその都度、蓄えていく必要があります。
そのためには取材や参考書籍などを活用するのが大事です。
取材
取材をする際、相手の時間を奪うことになってしまうので対価が必要になることがあります。
一般的な相場があるというよりも協力を得るという形になることが多いので、こころよく対価なしで引き受けてくれる人もいますし、何より交渉次第で金額は変化します。
参考文献
医学や神話などを扱う場合、書籍を参考にするのは非常に大事なことです。
出版社が用意してくれることもあり、場合によっては費用をかけずに入手することも可能ですが、必ずできるというものでもありません。
特に一般の人があまり触れることのないような専門的知識を有する書籍は高いものが多いので購入に躊躇することも少なくありませんが、その知識が他の作品にも流用できるものでないか考えるのも大切でしょう。
まとめ
○初期費用を考えると、手書きは今でも有効。
○パソコンは主流であるが、初期費用が高く慣れるのにも時間が必要。
○取材や参考文献は費用を抑えられることもあるが、怠らないことも重要である。
基本的に小説は、文字を書くことができればそれだけで成立します。
経費としてはさほど高いものではないでしょう。
その上で小説家になるという目的のため、賞に応募するために原稿用紙を準備したり、データで応募できるようパソコンを使うといった手段が必要になっているのです。