近年、アニメ化される小説の中でも、インターネットで公開されたものが原作になることはさほど珍しくなくなってきました。
そうした中、未成年の若い人たちがライトノベルなどで小説家を目指すことがありますが、そうした人達が小説家になるには高校や大学は卒業しておいた方が良いのでしょうか、それとも入らなくても良いのでしょうか。
学歴は関係ない
誰でも小説家になれる可能性がある
小説家になるのに年齢は関係ありません。
小説家になるには何歳であっても基本的には大丈夫なのです。
高校や大学を卒業しなければならないということはありません。
継続して執筆を依頼・契約するのに適した年齢であれば、基本的には問題ありません。
それと同時に、出身国や人種、学歴も関係しません。
端的にいって、誰でも小説になれる可能性があるのです。
学歴よりも小説の上手さ
誰でも小説になれる可能性があるといっても、小説の世界は実力の世界です。
小説家になるには能力が必要なのです。
現代ではインターネットが便利になるにつれてオンライン上で小説を公開する人が増えていますが、SNSや検索サイトでそういった作品や作者を探してみると意外なほど多いのが理解できるでしょう。
彼らすべてが小説家になる可能性を秘めてはいるものの、実際に小説家になれるのはほんの一握りです。
そこに学歴はほとんど関係してきませんが、そういったものとは別に実力主義という難しい世界が広がっているのです。
学歴が低いことが有利にはたらくこともない
小説家になれると誰も保証してくれない
また小説家の才能を判断するのはとても難しいものです。
小説の才能とはおおまかには物語を構成する能力、作者が自身を表現する能力、文章で表現する能力などがあります。
現在活躍している小説家の人々でも、どこかしら欠点があるものです。
そうした人達が小説家のたまごを審査するわけですが、自分より高い能力を評価できないこともあるかもしれないのです。
それは功名心や自尊心からという可能性がゼロではありませんが、単に明確に把握・論評できないこともありうるのです。
審査員・選考者が謝りうるとすると、選考に落ちた人は何を基準に「自分はなぜ落ちたのか」を判断するか、それは選考する以上に難しい問題なのです。
十分な能力を有している人が、十分に能力を認めうる人に出会い、そして十分に小説家として大成させうる環境に置かれて初めて、小説家として成功するのです。
失敗した後の人生
小説家になるのに年齢が関係ないというのは、残酷な言い方をすればいつまででも小説家を目指せてしまうということでもあります。
小説の執筆には膨大な時間を費やすことになりますので、他の職業に関する訓練を同時に受けることはあまりできません。
30代くらいまでならまだ良いでしょうけれども、40代や50代になっても芽が出ずに小説ばかり書いていると、人生設計というものはままならないでしょう。
若いうちは夢を追いがちですし、いくらか無謀なことをしていても修正がきくようになっています。
しかしそうしたものも、たとえば中卒だったりすると修正をきかせにくくなってしまうものなのです。
小説家を目指すことを引き留めてくる人がいますが、そういった人たちはこうした「失敗した後のこと」を考えているものです。
そうしたことを蔑ろにしていては、やはり博打と変わらないといっても過言ではないでしょう。
まとめ
○高校や大学を出ていなくても、小説家になれる可能性は誰にでもある。
○審査員ですら選考に失敗する可能性があり、小説家として認められるのを保証してくれる人はいない。
○失敗した後のことをしっかり考えておこう。
小説家になるには、高校卒や大学卒などの学歴や、特別な資格は実際必要ありません。
しかしそれはメリットにもデメリットにもなりうることをしっかりと把握しておきましょう。