小説家は人気の職業ですが、小説を書くというのはとても頭を使う作業です。
また専門的な知識も多い方が有利でしょう。
やはり大学出身の小説家の方が有利なのでしょうか。
目次
究極的には学歴は小説家になるのに無関係
学歴の有無が小説家としての能力を示すわけではない
小説家になるのに、学歴というのはまったく関係ありません。
大学を出ていようが才能がない人はなれませんし、中学卒業であろうが才能があれば容易に小説家になれます。
というのも、小説家というものは誰かに認められたり資格を取ったりしないといけないというものではなく、基本的には小説を出版すると小説家として他人から呼称されるものです。
もちろん知識が多いほど小説家としては有能ですので、そうした意味では学歴は無価値ではありません。
小説家は自称することもできる
もちろん自称で小説家を名乗ることもできますので、インターネット上などで小説を公開していればアマチュアとして小説家を名乗ることもできるでしょう。
ですので小説家というものは自称と他称どちらも可能で、これを名乗る人がいた場合は念のためには実際に出版して販売しているのかどうかを確認しておいたいいかもしれません。
しかしもちろん小説を書いたことがないのに自称するのは単なる詐称です。
小説家にとっての才能は、良作を生み出せること
良い小説さえ生み出せれば良い
小説家にとっての才能は、どれほど多くの表現を操ることができるか、また本人のIQがどれくらい高いか、といったものではなく、単に小説として良作をどれくらい残せるか、という点にあります。
たとえ一作だけでも現代の日本を代表する小説をつくることができるのも才能ですし、爆発的な売れ方をしなくても生涯を通して高いクオリティの作品を生み出し続けられるのも才能です。
そういった点からすれば確かに大学を出られるほど頭が良ければ、人心を把握するのにも長けているかもしれません。
しかし小説家にとっての才能は良作を生み出すことで、一般的な頭の良さである勉強ができることやIQなどとは必ず合致するものではありません。
頭が良いから囚われることもある
頭が良いということは、自分の理論に関して自信をもっているともいえます。
クリエイティブな作業においては、こだわりは大事なものでありながら、同時に厄介でもあります。
こだわりがあるからこそオリジナリティのある作品を残せますが、こだわりがあるからこそ足止めになってしまうことも多いのです。
また持論がある人ほど、失敗があったときにも持論を頑なに守ってしまいスランプに陥ってしまうことがあります。
プロであればこそ変化が大事であるということもあるのです。
まとめ
○小説家になるのに必要な学歴や資格などはない
○小説家としての才能は良い作品を残せることだけ。
○頭が良いかどうかは良い小説家であることと密接ではない。
学歴や一般的な頭の良さは、どんな職業においてでも有利であることが多いのですが、小説家になる上で必須の条件ではありません。
しかしこれは大学を出ていないなど学歴が良くなくても小説家になりやすいということではないので、しっかりと注意しておきましょう。