昨今では日本でも女性の地位が向上してきているとされています。
こうしたものは小説の世界でも同じなのでしょうか。
女性の小説家とは有名になることができるのでしょうか。
目次
小説家に性別はあまり関係ない
小説家はその小説が良ければその他のことはあまり関係ない
小説は実力主義の世界です。
今は有名な小説家の人達も、能力が認められて現在の活躍があるのです。
人柄や経験で小説が売れないものでもないのですが、継続的に小説家として仕事をする上では、小説の内容を充実させるほかありません。
一作だけベストセラーを出すということなら、タレントなど名のある人や、話題性のある過去をもっている人など出版することがあります。
また極めてレアケースではありますが犯罪者ですら話題性という点では、他の誰よりも勝っています。
しかしそうした人々は、出版物の内容がそうした話題性のみに頼っているため、一作・数作で終わり勝ちです。
そうした実力主義の世界では、性別というのは大きな壁にはなりません。
もちろん小説家の人柄や経験、また性別などで、生み出される小説に一定の傾向があるなどは考えうるでしょう。
典型的なことですが、恋愛小説は女性の方が多いですし、男性の小説家は女性の化粧シーンを細かく書くことがほとんどありません。
学歴も関係ない
また学歴もほとんど関与してきません。
小説家の中には年齢や出身地、場合によっては性別すら明かさず、個人的な情報を表に出さない人がいます。
こうした職業は世間的にはとても珍しいものです。
しかしそれが許されるのは、実質的にそういった情報が小説の良し悪しに密接ではないからでしょう。
むしろ女性である方が有利なこともある
恋愛やファッションの描写などは女性が強いこともある
一般的には、男性は物語の展開や構成などが緻密であったり、論理的であったりするのが特徴的で、女性は心理描写やファッション的な外見の描写が秀逸であるとされています。
特に恋愛の機微については女性の洞察は深いものがあり、恋愛小説家には有名な女性作家が名を連ねています。
また小説に限らず、ドラマの脚本家なども恋愛ドラマは女性の脚本家が書くことが多々あります。
ジェンダー性を扱ったものは女性が強い
歴史上ジェンダー論などは女性から声が上がることが多く、これは小説などの出版の世界でも同じです。
男性の扱う作品でも、そうしたジェンダー性を扱ったテーマが出てくることはあるのですが、作品の主題として扱われるものとなると、やはり女性の作品に有名なものが多くなるでしょう。
まとめ
○小説は実力主義。
○年齢・性別・過去などはあまり関係ない。
○女性だからこその有利さもある。
とても単純なことなのですが、小説は芸術の一分野であり、そうした芸術の世界では男女の隔たりというのはあまり意味をなしません。
また言論性の高いメディアでもあるので、活動的な女性にも向いているといえるでしょう。