小説家というものは、物語を作る性質上とても華やかで夢のある職業です。
小説家になりたい社会人の方々が、職を既にもっているにもかかわらず小説家という仕事に就くことははたしてできるものなのでしょうか。
小説家になる方法
賞を取る
小説家になる方法としては賞を取るのが最も有名です。
これは社会人から小説家になる場合にも同じく有効でしょう。
おおよその賞には年齢などの制限が設けられていないので、社会人として活動している人々でも応募することが難しくないのが利点です。
ライターになる
賞を取る以外には、ライター業に転向する方法があります。
出版社で編集者になるなどしてライターになることもできますし、フリーランスとして活動することもできます。
執筆業以外の職に就いている人にとっては、その職を手放すことになりますので大きなリスクになるといえます。
賞と違って段階的にスキルアップすることができるのが利点です。
しかし必ずしも小説を書かせてもらえるわけではないのは承知しておかねばなりません。
小説家になるということ
小説家になるとは
社会人として既に職を手にしている人でも、昔からの夢で小説家を諦めきれない人は実際にいます。
小説家になりたいという気持ちは、とても重要なものです。
そうした人達にとっては夢であるがために、小説家になることに拘泥しがちです。
しかし小説家になるということは、単に小説を書いているということに過ぎません。
厳密には、プロかアマチュアかという観点すらなく、小説を生業として収入を得て生活しているか、という観点もないのです。
つまり小説を書くというのが仕事であるとは限らないのです。
さて、そうした見方をすると「小説を書くのを仕事として収入を得る」ことが目的なのか、「小説を書く」または「小説を読んでもらう」ということが目的なのか分かれてきます。
前者のように仕事としたい場合は、前述のように賞を取ったりライターに転向するなど努力をしたりリスクを負ったりする必要があります。
しかし後者のように「趣味」として小説を書き、一定量の読者がいることで満足できるのであれば、現在の職を犠牲にする必要はまったくありません。
現在ではインターネット上で小説を公開している人もいるので、ひとまずそういった類の活動をしてみるのも良いかもしれません。
もっといえば中庸な考え方として、現在の仕事を努めつつ、小説家になるべくプライベートな時間を執筆にあてる、という方法も取りえるのです。
小説家になるのに年齢は関係ありません。
定年を迎えて退職してからでも、小説家デビューはできるのです。
社会人であるということ
社会人であるということは、おおよそ職を手にしていることを指します。
学生などの仕事を手にしていない人達に対して用いられるのが社会人という考え方です。
そういう観点からすると、小説家ももちろん社会人です。
小説を書くのを職業とするのなら、それで収入を得て生活しなければなりません。
現在持っている職を手放してまで、小説家になりたいかどうかというのが問題です。
社会人として働いているのなら、誰も将来を保障してくれないものだということは理解していることでしょう。
小説は実力の世界なので、すべて自分に責任が返ってきます。
能力不足も練習不足も才能不足も、すべて自分の責任です。
そうしたことを考慮した上で、現在、また将来どのようにして「小説家になりたい」という願望を終着させるのか、考えるようにしましょう。
まとめ
○賞を取ったりライターになったりすることで小説家になれる。
○小説家を生業としたいのなら、現在の職を手放すリスクを負わないといけない。
○小説を書きたいのか小説家を生業としたいのか、しっかりと考える必要がある。
小説家を生業とするには、もちろん競争がありますし、なにより不安定な収入に対策を打つ必要があります。
そうしたリスクを負うことができるのか、社会人としてしっかり熟考しておくようにしましょう。