このところ小説やマンガが原作の映画がいくつも制作されています。
はたして小説家の作品はどのように映画化されるのでしょうか。
目次
まずは何よりもオファーがあることが大事
映画化は小説家が望むものではなく、テレビ局などの要望があってこそ
小説などの映画化は、小説家が望んだところで実現するものではありません。
小説家が自らの意志で企画できるものではなく、基本的にはそれを原作として映画を作ることで利益が見込めると踏まれると交渉が始まるものなのです。
そういった意味では、脚本を書いたことがあるなどテレビ局と繋がりがある小説家の方が映画化はしやすいかもしれません。
もしくはもっとも端的な例として、ミリオンセラーなどの爆発的ヒットを果たせば、そうした実績など関係なしにオファーが舞い込んでくるでしょう。
小説家が原作使用料などを認めれば映画化が可能
オファーが来たとしても、小説家がそれに実際に賛同するかも需要です。
映画化の際は原作使用料として報酬が支払われます。
昨今は小説に限らずマンガなどが原作の映画も多数ありますので、少しは聞いたことがある人もいるかもしれません。
この原作使用料は、映画の興行成績に比べてずっと安いものなのです。
また二次的な印税が入ることもあります。
そうした条件に原作者である小説家が同意したところで、初めて契約となり、映画化が実現するのです。
小説家にとって映画化が喜ぶべきものであるかはケースバイケース
実写映画化は批判が集まりがち
ライトノベルなどですと、映画化よりも先にアニメ化やドラマ化などされることが多々あります。
近年の流れですと、アニメやドラマの原作として小説やマンガが採用され、そのアニメに人気が出れば映画化することがある、といったようなものになってきています。
原作をドラマ化し、そこから映画化すること自体にはあまり批判もないのですが、アニメやマンガから実写映画化するときには多く批判が集まります。
これはそれまでのマンガやアニメの人物像が、実写化されることでそのイメージからかけ離れたものになってしまうことが大きな原因です。
原作使用料が多くない
映画化の際に支払われる原作使用料は、印税などに比べると多いとは決していえません。
そうした中、映画化することで集まる批判などを考慮した上で、映画化のメリットを考えなければなりません。
もちろん映画化されることで注目され、原作である小説やマンガの販売部数が伸びることは多いに考えられます。
映画の人気が出ればなおのことでしょう。
まとめ
○映画化は原作者の意向で行われるものではない。
○原作使用料は印税に比べると多くない。
○映画化が手放しで喜ぶべきものであるかは場合による。
経済的な面でいえば、小説などが原作としてドラマ・アニメ化、そしてさらに映画化されれば経済効果は高くなることでしょう。
しかし原作者たる小説家にとっては、大きな視点で考えてデメリットをも考えなくてはいけないのです。