世間一般の職業はおおむね昼型の生活を強いられています。
そんな中で、小説家は一見すると縛られるような理由も見当たらないものですが、そうした小説家にとって朝型と夜型のどちらが有利だといえるのでしょうか。
小説家にとっての時間帯
執筆さえしていれば生活リズムは重要ではない
小説家の仕事において、朝型や夜型という生活リズムはあまり重要ではありません。
接客業では客が集まる昼や夕方などの時間に営業時間を合わせる必要があり、営業でも多くの人が活動している朝～夕方までの時間に合わせて活動しなければなりません。
小説家は一人で執筆する時間がほとんどですし、原稿や文章データを編集者に渡すことさえできればいいので、基本的に誰かに時間を合わせるという必要性がないのです。
打ち合わせ
他人と合わせる必要があるとすれば、打ち合わせになるでしょう。
編集者と打ち合わせすることもあるでしょうし、他の人と出版に関する打ち合わせをすることもあるでしょう。
編集者によっては小説家の都合のいい時間に合わせてくれることもあるでしょう。
小説家にとって有利な時間帯
小説家にとって朝型と夜型どちらがよいかという問題は、おおよそその小説家本人にとってどちらが生活しやすいかという考え方に換言しうるでしょう。
夜型の生活というのは、基本的に活動している人達が少ないもので、日常的な買い物もままならない場合すらあるでしょう。
そうした住んでいる地域が夜型の生活に対応されているか、という問題と、小説家本人にとってどちらが生活しやすいか、という問題とに分けられます。
夜でも開いている店舗
夜型の生活をする人にとって、夜に店が開いていないという問題はとても現実的なものです。
都心や都市圏に近いほど24時間の店舗が多くなりがちですが、田舎ですとコンビニですら近くになかったりするでしょう。
現代では原稿を郵送することもできますし、インターネットで文章データを送るだけならもっと簡単です。
そういった点では都市圏に住む必要はないのですが、夜型の生活をする人にとっては24時間営業の店舗がある地域の方が生活をしやすいでしょう。
夜型の生活をする小説家にとっては、あとは知人が夜に起きている可能性が低いことぐらいが難点になるでしょう。
どうしても一般的には昼型の生活の人が多いので、夜型の人がそうした人に連絡を取るのも迷惑になりがちなのです。
本人の体質にあった時間帯
あとは小説家本人の体質や生活リズムに依拠します。
どうしても朝が弱い人や、静かな夜の方が落ち着いて執筆作業に集中できるという人もいます。
多くの職業では昼に生活せざるをえないものですが、小説家にとっては夜型の生活が致命的であるというほど問題になることはあまりありません。
まとめ
○生活リズムよりもしっかりと執筆できるかが小説家にとっては大事。
○あまり他人に合わせて活動しなくてもいい。
○夜型の生活をするなら都市圏の方が生活はしやすい。
小説家という仕事は、売れる小説を書くことにのみおおよそ収斂されます。
朝型と夜型のどちらかが有利ということは特別ないので、自分に合った生活をするのが良いでしょう。