様々な小説を読んでいると、深い洞察としっかりとした知識に驚かされることがあります。
そうしたものは取材から引き出されることがあるのですが、小説家の取材方法にはどんなものがあるのでしょうか。
独自にアポを取る
作者が行わないと意味は薄れる
以前は新聞記者が小説を書くこともあり、現在でもノンフィクション作家として小説を書く記者がいるので、そうした人々は取材やインタビューには長けていることが多いでしょう。
しかし一般的な小説家は、そうした経験に乏しい人ばかりです。
インタビューを行わなくても情報さえ手に入ればいいということで、書籍などで済ませることも多いものです。
しかし職人などの職業的な見識や、実際の生の声を聴くことでわかることがあるというのは、書籍で知ることのない貴重なものです。
取材やインタビューを他人に委ねてまとめた情報を参照することもできますが、それだとやはり書籍などとあまり変わらないものになります。
そうした点では、小説家が取材を行う価値というのは高いものなのです。
小説家みずからインタビュー先を探す
取材方法としてはあまり多くないパターンですが、小説家がみずから取材先を探すということがあります。
こうした雑多なことは、編集者に任せてしまう小説家もいます。
しかしアクティブな作家は、こうしたことを進んでする人もいるのです。
協力者を募る
近親者や知り合いから協力者を募る
取材というと大仰なものや、形式ばったものを想像しがちですが、とても単純にすると「他人から話を聞く」ということに過ぎません。
家族や友人、恋人に話を聞く、というのも立派な取材です。
小説家本人が有していない知識や見識を外部からインプットするということだからです。
もちろんしっかりとした取材ならば報酬も発生するものですが、取材方法としては大仰なものではないので、近しい間柄だとそういうものが省かれることもあります。
協力者のツテ
編集者や出版社の関係者に協力を仰いだり、有名な小説家になれば読者の中から見つけ出したりすることもできるでしょう。
基本的には編集者などが取材先を見つけ出し、報酬を支払ってインタビューをするものですが、こうしたツテを利用した場合は近しいという理由から報酬が発生しない場合もあるのです。
まとめ
○取材やインタビューは書く本人が行わないと意味が薄れる。
○小説家の近親者や、編集者が見つけた取材先など、取材方法は多岐にわたる。
○かならず取材費用が発生するとは限らない。
小説を執筆する上で、取材というのは軽んじられがちです。
しかし小説の内容に厚みをもたせたいのなら、やはり取材はかかせないものでしょう。