世にいる小説家は実に素晴らしい小説を書き続けてます。
しかしそうしたアイデアはいったいどこから湧いてくるのでしょうか。
日頃のアイデアから
大事なアイデアはメモに取る
とても基本的なことですが、とっさに思い浮かんだことはメモに取る癖を付けておいた方が良いでしょう。
小説家に限らずアイデアを大切にしなければいけない職業では、メモを取るのは大事な作業です。
メモを取るだけ無駄だという人がいますが、メモを取るデメリットは労力がかかる以外に特にありません。
メモは後々になって見直すだけでアイデアを再び彷彿とさせますし、さらに当時は思い浮かばなかったアイデアを思い付くきっかけにもなります。
紙媒体としてメモ帳や大学ノートを使用するのも良いですし、クラウドサービスとしてEvernoteやOnenoteを利用するのも良いでしょう。
人によってはTwitterやTumblrなどのウェブサービスを使うこともあるかもしれませんが、これは他人も閲覧することができることに留意しておいてください。
こうしたメモは日常的な出来事、思い付き、考え事などをまとめるのに非常に適しております。
使い古された方法ですが、それだけ有用だということです。
他人の作品から
他人の作品からアイデアを借りるのはすべてが悪いことではありません。
レトリックなどの修司技法は、基本的に他者のものを真似ることから始まります。
他人の作品からアイデアを、まったく変更を加えることなく同じものを複製することが盗用とされています。
これは実際の法的な問題だけにとどまらず、世間的にパクリ・盗用と見なされた作品の印象は悪くなりますし、作者への評価も下がってしまいます。
たとえば映画などを見てインスピレーションを感じ、新しいアイデアが湧くこともあるでしょう。
他にも小説、マンガ、アニメ、ゲーム、ドラマ、テレビ番組など、見るものすべてがアイデアの元になります。
少なくともこういった鑑賞なしには、アイデアを蓄積することはできません。
こうした情報を溜めていないと何が新しく何が古いかも理解できませんし、使い古された手段なのか画期的なアイデアなのかも判断のしようがありません。
借用や盗用の定義はともかく、作品を見続けないことには小説家としてのアイデアを捻出することはできません。
自分で考える
当然のことですが、自分で考えることも必要です。
これは他の作品を見ていることがある程度の前提であり、そうでないと独り善がりの中途半端なアイデアばかりになってしまいます。
ときには自分で考えたアイデアが既に使われたものでないか探ることも必要です。
特にミステリー小説などでは作品の核であるトリックが既に使用されているのか否かを見極めるのはとても重要なことです。
まとめ
○メモは忘れないようにするだけでなく別のアイデアを引き出すこともある。
○新古問わず作品を見続けることは大事。
○その上で自分で考えないとオリジナリティは身に付かない。
小説家にとって、オリジナリティ溢れるアイデアとはとても魅力的な情報であり、かつ大事な核です。
他者の作品を鑑賞することも自分で考えることも共に大事な作業ですので、怠らないようにしましょう。