小説家の活動というものは外部からは見えにくいもので、世間の人達からはどういったふうに仕事をしているのかわかりづらいところがあるかもしれません。
いったい小説家は仕事の時間をどういうふうに使っているのでしょうか。
目次
すべての時間を小説執筆に使う
究極的には小説のためにすべての時間を使う
小説家の仕事は至極単純で、とにかく小説を書くことです。
小説を書かない小説家は廃業したも同然です。
そうした観点では、小説家は小説を書くために仕事のすべての時間を費やすことになります。
執筆期間にどうしても筆が進まないことなどもありますが、そういうときは軟禁状態にされてでも執筆せねばならないときすらあります。
一般的には蛮行とすらいえるそうした行為が許容されるくらいには、小説家は小説を書かねばならない職業なのです。
書いていない時間も小説のために費やす
それはなにも執筆のみならず、前準備や後処理にも時間は割かれます。
前準備としては構想やプロットがそれにあたります。
構想は常に小説の執筆前に考えるものではなく、企画のように常日頃考える小説全体に影響するアイディアのようなものです。
プロットは一般的には小説の設計図と説明されるもので、物語の展開やシーンの割り振りを事前にまとめておくものです。
また後処理としては修正や校正がそれにあたります。
修正は小説の他と同じように全体を見ながら文章を直していく行為で、校正は誤字脱字や文字表記の揺れなどを細かく直していく作業です。
後処理の校正などは小説家本人でなくともできる作業なので他の人員を用いてすることもありますが、こうした修正行為が著作権所有者本人に相談せず行われたことが問題となることもあります。
執筆に費やす時間
人によっては一ヶ月こもりきりになることも
執筆する時間は、その小説家の執筆速度と小説の長さに依拠します。
極端な例ではありますが、執筆の際にまったく後戻りせずに書き続ける人や校正を完全にアウトソーシングして労力を別にまわす人もいます。
また短編などですと一日から数日で終わることがありますし、長編だと一カ月以上を執筆にかけることもあります。
執筆速度と継続的な集中力が必要
そんな中やはり執筆に関する重要な能力としては、集中力が挙げられます。
継続的な集中力なしには、小説の執筆はかなり困難になるでしょう。
たとえスランプに陥りイメージが湧かない期間があろうと、集中を始めたら書き続ける能力は必要なものです。
まとめ
○小説家は小説を書く仕事なので、やはり書く作業に時間を多く割く。
○前準備の構想やプロット、後処理の修正や校正も大切。
○アウトソーシングできる作業もあるが、問題になることもある。
小説家はほとんどの作業を自分一人で行わねばならないので、ある意味では孤独な作業だといえます。
しかしだからこそ整合性やリアリティなどがしっかりしていると見ることもできるものなのです。