小説家が想像力を膨らませるためにしていること

小説はマンガやドラマと違って、文字だけで構成されているメディアです。

そうした資格情報を持たないメディアで読者を楽しませている小説家は、どうやって想像力を膨らませているのでしょうか。

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他の作品を見ることで想像力が養える

様々な書式・表現を知る

天性の才能としての想像力を小説家が有しているのが望ましいですが、これまでに制作された様々な作品を鑑賞することで想像力を培うことができます。

とても身近な例としては、我々がマンガを読めるのは我々がマンガの表現を完全に理解しているからです。

たとえば汗の水滴マークが出ていると「焦っている」と読み取ることができるのは、教わったわけではなく様々なマンガを読んでいるうちにそういうものだと自然に了解しているのです。

同様に日本のゲームなどでは流血の表現が抑えられていますが、我々はこうしたものを当然の表現だと受け止め、それでもおかしくないのだと了解しています。

こうした表現を理解していない人は、汗の水滴マークを了解してはくれませんし、流血しないのをおかしいと判断するはずです。

他の作品を鑑賞する

我々は自然とこうしたものを摂取することで、制限された表現からより深い広がりを感じることができるのです。

ですので我々は様々な表現物を鑑賞し摂取する度に、新しい表現を了解し、その都度また新しく想像力を養うことができるのです。

それは何も小説に限らず、また現代的なマンガやゲーム、アニメや映画などとにも制限されず、ミュージカルや能、歴史的遺物や海外の街並みなどを実際に見るだけで、感じるものがあるはずです。

そうした感動を蓄積することは、小説家にとってとても大事なものです。

技術や情報を蓄積する

知識は情報である

2000年以降、世間では情報化社会だと言われていますが、実際のところ情報は大事なものです。

端的に重要な情報は、知識です。

この知識がないことには、物語に厚みが出ません。

当たり前のことばかり書いてあっても、誰も興味を持たないのです。

小説は情報を蓄積するメディア

また小説とは情報を蓄積するメディアでもあります。

最初は主人公に関する事柄を読者はまったく知らないものですが、読み進めるうちに主人公やその周囲の人達との間柄、その世界はどういった舞台なのか、またその世界でのそれぞれの人物の役割とは、などを順に理解していくことになります。

物語を構築することは情報を構築することですし、読者に対して効果的に物語を伝えるために小説家は情報を上手に統制しなくてはいけません。

まとめ

○小説に限らず、様々な表現物を実際に見る。
○書式や表現を理解し、そこから派生する深さを知る。
○知識などの情報を蓄積する。

小説は映画やアニメ、マンガやゲームなどと比べて視覚的情報が少なく、文字ばかりに頼ったメディアです。

だからこそその文字のみで表現することの難しさがあるものなのです。

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