小説は執筆の作業にかける時間を主としており、また一般の人のように出勤する必要もないので、書斎などで黙々と作業を進めているようなイメージがあるかもしれません。
そういった中で、似たような働き方として個人事業主や在宅というものがありますが、小説家はそれらとどう違い、どこが似ているのでしょうか。
基本的には個人事業主と同じ
作品ごとに個別の契約を交わす
小説家によって契約の種類はいくつかありますが、基本的には作品ごとに出版社と契約することが多いものです。
専属としてひとつの出版社と契約することもありますが、こうしたケースはあまり多くありません。
ですので小説家は個人事業主とほとんど変わりません。
在宅よりノマドに近い
小説を書くという作業は集中力を必要とするものですが、それと同時に在宅として家にいなくてはいけないというものではありません。
昔は原稿用紙に書いてそれを郵送するなどしていたのですが、現在はパソコンで執筆してインターネット上でやりとりし合うこともできるのでずっと容易に仕事ができるのです。
基本的にはメールやLINEのようなコミュニケーションツールと、Wordやメモ帳のような文章作成ツールが最低限あれば、どこでも仕事はできます。
そういった点で、在宅というよりノマドに近いものがあります。
スマホとノート型PCがあれば、マンガ家のようにファミレスで仕事ができますし、スターバックスでもできますし、通信さえ整っていれば海外でも書けるのです。
またパソコンより原稿用紙での手書きを優先する人でも、小説が仕上がるまではあまり郵送する必要もないので、ケータイさえあれば別の場所で書くこともできます。
福利厚生は自分で行わないとならない
健康保険や年金は自分でしないといけない
以上のように小説家は個人事業主とほぼ同じなので、健康保険や年金はおおよそ自分で片付けないといけません。
こうした福利厚生を自分で行わないとならず、また小説家は世間知らずな人も多いのでトラブルになったりすることもあります。
マネジメント企業に所属することもできる
あまり多いケースではありませんが、マネジメント企業に所属している場合は会社の方で処理してくれることもあります。
こうした場合は、一般のサラリーマンの方々と似た形になるかもしれません。
まとめ
○基本的に小説家は個人事業主と同じ。
○執筆・伝達の手段さえあれば作業はどこでもできる。
○福利厚生を自分でする必要がある。
小説家は一人で作業をすることが多いので、福利厚生などの知識には乏しいことがあります。
小説家を目指す方々は、こうしたことでトラブルがないように知っておくのも大事でしょう。