どんな仕事にでも面倒なことはありますが、小説家には小説家の苦労があります。
どういったものがあるのか、見ていきましょう。
個人事業主である扱いが多い
小説家は基本的に個人事業主・フリーランスとして扱われることが多い職業です。
相談相手が少ない
小説を書く作業は極めて孤独で、編集者以外にはほとんど作業を共にする相手がいません。
一般職のように同じ職についている同僚といった人と接する機会も多くありません。
ですので他の人がどういうふうに小説を作っているかも知らない人はいますし、また自分の仕事の仕方が間違っていても修正してくれる人が編集者くらいしかいないのです。
確定申告など手間がかかる
ある程度隔絶された環境にある小説家なので、確定申告や税金の扱いはとても難しいものです。
他にも保険や年金なども一般のものとは違うことがあります。
小説家は小説についてはプロですし、また小説に書くためには取材などで知識を溜め込むのも得意な人がいるものです。
しかし確定申告などの一般的な知識にはいささか欠けてしまっている人もいるので、詐欺などの被害にあうことすらあるのです。
世間知らずなことがある
そうした点から、やはり世間知らずな小説家がいるということは否定できないでしょう。
詐欺などの直接的な被害にあう以外にも、一般的な常識に欠けるきらいがあり、特に仕事面ではサラリーマンの常識を知らないことがあります。
場合によっては内線の使い方や部署の違いなどを知らないことがあります。
作業を一人ですることが多い
執筆作業
小説家は一人で作業をすることがとても多く、小説を作る作業の大半を占める執筆作業は一人でするしかありません。
この作業ばかりはどうしようもなく、むしろ誰かが手を貸してしまうと共著ということになってしまうので、一人で作るしかないのです。
プロット
執筆作業の前段階であるプロットは設計図のようなもので、その小説の概要を始めとして、各シーンの内容、物語の展開、伏線の整理などを行います。
この作業はアイディアをまとめて本文を作成しやすくする段階なので、小説家以外の他の人達が手を出してもまったく問題のない箇所です。
校正
また執筆作業の後処理である校正も、小説家本人でなくともできる作業です。
単純な誤字脱字や前後の文脈と比較しておかしい箇所、改善点などを見つけ、また修正する作業ですので、そうした改善点を見つけるだけなら小説家でなくてもできるのです。
まとめ
○小説家は単独で作業することが多く、孤立しやすい。
○確定申告や年金なども個人で行うことがある。
○執筆だけでなくプロットや校正など、自分で作業することが多い。
基本的に小説は、一人で作る作業の連続です。
編集者がサポートをしてくれることもありますが、主な作業はやはり一人でするしかないのです。