小説家って楽しいの?

小説を書く作業というものは、クリエイティブな作業の中ではとても地味なものです。

こうした地味な作業である小説は、本当に楽しいものなのでしょうか。

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創作活動は楽しい

プロもアマも続けるのはやりがいがあるから

とても根本的な話なので、むしろ分かりづらいものとなってしまいがちではありますが、小説を作るのは楽しいものです。

これは小説家に限らず、クリエイティブな作業に従事する人なら誰しも多かれ少なかれ感じる楽しさです。

端的に推理小説を作る場合などは、そのトリックに読者が騙される様子、また種明かしをしたときの読者の驚く様子などを想像するものです。

そうして驚くだろうと想定して制作し、その思惑通りの感想が来る喜びは、なにものにもかえがたいものがあるものなのです。

作品は子供のようなもの

よくクリエイティブな作業に従事する人は、作品のことを子供のようなものと称します。

これは比喩としてはあまり上手なものではないのですが、とても伝わりやすい譬えでしょう。

たとえばミュージシャンの場合、アルバムを1枚制作するだけで10曲以上の新曲をつくることがあります。

短期間にそれほどの数の子供を実際に作る人はいません。

そうした点は比喩としては誤りの見えやすいものなのですが、生み出す苦しみや認められたときの喜びは、子供を産む苦しみや認められる喜びと似ていると感じられるものです。

楽しむためだけにするものではない

とはいうものの、小説家となったならば楽しいだけでは務まらないものです。

プロは楽しいだけではつとまらない

小説家としてプロであるならば、しっかりと読者を楽しませなければなりません。

アマチュアならば失敗もおおらかに許容されるものですが、プロである限り対価に見合うだけの実りを確証させなければいけません。

もちろんいくらプロとはいっても、多少のミスは許されうるものでしょう。

しかしそれを重ねることで、読者からの信用を失っては元も子もありません。

苦悩をこそ活力にする

小説の基本は、物語を通して主人公達に克己や乗り越えることを伝えることです。

その上では、自分の苦悩に屈しているだけではいけないものです。

誰にでも幼少時代のトラウマ、嫌だった記憶などはあるものですが、そうしたものを乗り越えるということは、みずからの経験として執筆できるものが増えるということにもなるのです。

まとめ

○クリエイティブな作業は楽しい。
○思い通りに読者が反応してくれる嬉しさがある。
○しかしプロならば楽しいだけではなく、質を保持しなくてはいけない。

どの職業も、プロであるのならば報酬に見合うだけの質を担保しなくてはいけません。

そうした面でも、こうしたクリエイティブな作業は小説家にとってとても楽しくありながら、難しくもあるものなのです。

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