昨今では年金や老年の方々の収入の問題が発生してきています。
そんな中、小説かはそうした老後の問題に対してどう対策をしているのでしょうか。
小説家は自営業扱い
老後という観点では、年金などの社会制度を利用できるのかという疑問と、定年を迎えた後の収入の問題が考えられます。
個人事業主
小説家は自営業扱いです。
基本的には個人事業主として扱われることになります。
ですので福利厚生は社員としてではなく、そちらに準拠することになります。
確定申告も年末調整も自分で行わなければなりません。
文芸美術国民健康保険組合
芸術関係の仕事に従事している人向けに、文芸美術国民健康保険組合という組合が存在しています。
この組合に加盟している団体に所属していれば、加入することができます。
昨今ではインターネット上で活動するクリエイター向けの日本ネットクリエイター協会がこの組合に加盟したために、アマチュアの人々でも恩恵を受けることができるようになりました。
定年がない
退職時期は特にない
小説家には定年がありません。
60歳を過ぎても小説家として活動ができます。
現在では定年を迎えた老年の人々がアルバイトとして生活せねばいけなくなるなど、社会問題となってきています。
小説家として成功していて収入が十分に確保できているならば、小説家を辞める必要性はどこにもありません。
そういった点では、老後の収入の問題は小説家としての執筆能力に関係してくるだけです。
生涯現役
小説家には定年がないどころか、死ぬまで生涯現役として続けることができます。
これは小説家がそうであるというより、芸術・芸能関係の仕事では多くがそうであるのです。
そうした人々は法人化して会社運営をすることもさほど多くなく、個人事業主として活動し続ける人が多いのです。
定年がないという点では、マンガ家や映画監督、芸人やタレントなども同じです。
こうした人々はもちろんある時期を境に引退する人もいますが、生涯現役として活動し続ける人も多く存在します。
定年後に小説家デビューもできる
もちろんこうした老後の収入の問題は、小説家においてはどれくらい売れているかいう問題と直結しています。
老年に至るまで小説家として活動できている人であれば、ある程度の地位が確立できているかもしれません。
しかし別の職業で定年を迎えてから、小説を執筆し始めて小説家デビューをする人達もいます。
それくらい門戸が開かれているものなのです。
まとめ
○小説家は自営業扱いなので年金などもそれに準拠する。
○小説家には定年がなく、生涯現役でいられる。
○別の職業で定年を迎えてからでも小説家デビューできる。
小説家とは人生設計が容易な職業ではありません。
しかしそんな中でも、定年後に小説家デビューできるという特殊な点があるのも小説家の特徴なのです。