小説家が執筆するというと、昔から原稿用紙に書くというのが定番です。
そうした原稿用紙の書き方には、どういったものがあるのでしょうか。
目次
原稿用紙などには書式がある
基本的に出版する場合には書式を守らなくてはいけない
原稿用紙に書くときは書式があり、これは基本的に守らなくてはいけない書き方になります。
有名なところでは、改行した直後の文の頭はスペースを1文字分あけてインデントを作る、中黒(・)を繋げるときは三点リーダー(…)にする、などです。
こうしたものは出版時の見た目を統一するものなので、最初から出版されることを想定して書く際はこうした書式を守る必要があるのです。
小説家を目指すのであれば、こうした書き方は覚えておいた方が良いでしょう。
デジタルに比べて継続的なコストがかかる
原稿用紙を使って執筆するのは、パソコンを使って執筆するよりも継続的なコストがかかります。
原稿用紙は一枚一枚にコストがかかりますし、修正のミスがあれば廃棄することになります。
パソコンでのデジタル作業には電気代が常にかかっていますが、原稿用紙よりも編集がしやすく、修正のミスがあっても全体的な修正が後から可能であるという利点があります。
DTPなど自分で行う余地もある
レンガ本と呼称される分厚い本で有名な京極夏彦は、自分でDTPソフトを駆使して自身の書式で文章を整理しているといいます。
出版の際して見開きで見やすくなるよう文章量も調整するといいます。
こうした手法は売れていない小説家では難しいものがあるかもしれませんが、ライトノベルなどでは意図的に書式を崩したりすることもありますし、またインターネット上で小説を公開するなら自分の表現したいように書式を決めることもできるでしょう。
Web公開する場合などは書式が一定ではない
様々なメディア展開が行われている。
以前は一般人が小説家になる方法といえば賞を取ることくらいでしたが、現在ではインターネット上の小説に人気が出てアニメ化されるという例も出てきています。
こうしたインターネット上の小説は、前述のインデントや三点リーダーなど考慮されていないことも多くあります。
これは単にそうした書式を知らないということもあるでしょうし、何よりそうした書式に囚われない小説でも人気が出れば良いということでもあります。
ライトノベルやノベルゲームなどは書式を無視することもある
またライトノベルは、一般小説に比べていくばくか自由性のあるメディアです。
他にもノベルゲームも、インデントなどが無視されることの多いメディアです。
比較的若年層をターゲットとしたメディアは自由性が高いことがあるので、そうしたメディアを目指すのも手でしょう。
まとめ
○出版する時には書式を守らなければならないことが多い。
○若年層向けのライトノベルやノベルゲームでは書式が違うことがある。
○インターネット上の小説の場合は、より自由性が高い。
もともと始めるだけならば敷居の低い小説ですが、インターネット上での小説の隆盛によりさらに低くなってきています。
出版時の書き方は特別難しいものではないので、覚えておいても損はないでしょう。